Sprint0とインセプションデッキ

スクラム開発を行う際、最初のスプリントの前に、Sprint0という1週間程度の短い期間を設けるケースがあります。
これは、プロダクトオーナーとチームメンバー全員で、プロジェクトの目的や背景、優先順位づけなどの全体像を明確化する作業を行うことです。
この時、チーム全員の合意のうえで以下のようなインセプションデッキというものが良く利用されます。
- 我われはなぜここにいるのか
- エレベーターピッチを作る
- パッケージデザインを作る
- やらないことリストを作る
- 「ご近所さん」を探せ
- 解決案を描く
- 夜も眠れなくなるような問題は何だろう
- 期間を見極める
- 何を諦めるかをはっきりさせる
- 何がどれだけ必要なのか
この中でも、エレベーターピッチはマーケティング的な意味でも重要です。
エレベーターピッチでは以下のような文面を穴埋めします。
<潜在的なニーズを満たしたり、抱えている課題を解決したり>したい
<対象顧客>向けの、
<プロダクト名>というプロダクトは、
<プロダクトのカテゴリー>です。
これは<重要な利点、対価に見合う説得力のある理由>ができ、
<代替手段の最右翼>とは違って、
<差別化の決定的な特徴>が備わっています。
新商品やサービスの場合、これを作成するには、STPによりポジショニングを明確化している必要性があります。
以前の記事でも述べましたが、ベネフィット(便益:商品の持つ最大の特徴)を絞り込むことが、顧客へ訴求する重要なポイントとなり顧客とのコミュニケーション戦略が明確化します。
また、「やらないこと」もはっきりとすることで、リソースを集中させることができます。
限られた期間と予算の中で「価値を最大化する」ためには、インセプションデッキの活用は有効だとお分かり頂けるでしょう。
また、作ってみると分かるのですが、作成したインセプションデッキは誰が見ても分かりやすいものになります。
企画・マーケティング・顧客などステークホルダーとの協働で進めるうえで、分かりやすい資料を作るというのはとても大切です。