開発マネージャがおさえておきたい経営戦略・マーケティングのフレームワーク

フレームワーク

開発現場では、スクラム開発などフレームワーク活用の有効性は理解しているかと思います。

その中で、経営戦略やマーケティングにて用いられるフレームワークもおさえておきたいところです。

事業部戦略策定や自部門の達成目標策定、新商品の企画・開発やターゲット顧客の市場分析など活用の幅が広く、知っているか知らないかで差になるかと思われます。

そこで、今回はよく利用される基本的なフレームワークを簡単にご紹介したいと思います。
※参考書籍類も多いため、詳細な説明は割愛。

1.PEST分析

政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の頭文字をとってPEST分析と呼ばれています。
外部環境分析ともよばれ自社を取り巻く外部のマクロ環境(市場環境)を分析するフレームワークであり、自社ではコント―ロール不可能な領域です。

2.5フォース分析

マイケル・ポーターの提唱した「新規参入者の脅威」、「売り手(サプライヤー)の交渉力」、「買い手(顧客)の交渉力」、「代替品や代替サービスの脅威」、「既存企業同士の競争(競争業者)」という外部の事業環境(ミクロ環境)を分析するフレームワークです。

3.3C分析

3C分析とは、市場・顧客(Customer)、自社(Company)、競合他社(Competitor)の頭文字をとったものです。
自社の取り巻く環境を分析し自社の強みと弱みを明確化します。
これに中間顧客(Customer)、環境社会(Community)、協力会社(Co-operator)などを加えた3C+1や5Cなども使われています。

4.SWOT分析

強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の頭文字をとったものがSWOT分析とよばれるものです。
「機会」と「脅威」が自社でコントロールできない外部環境、「強み」と「弱み」が自社でコントロールできる内部環境になります。
このSWOT分析を通して、事業戦略の策定に活用します。

5.PPM分析

PPM分析とは、ボストン・コンサルティング・グループが提唱した分析方法で、「市場成長率」と「市場占有率」のふたつの軸からなり、花形(Star)、金のなる木(Cash Cow)、問題児(Problem Child)、負け犬(Dog)と各領域が呼ばれています。
自社事業の将来性と競合他社との比較から、どの領域に重点的に投資すべきか可視化することができます。

6.STP分析

細分化(Segmentation)、標的化(targeting)、ポジショニング(positioning)の頭文字をとったものがSTP分析と呼ばれるものであり、市場を細分化したなかで自社商品の有利な部分を選び、ブランドポジションを明確化することです。
環境分析を行った後、マーケティング・ミックス(4P)の前に明確化します。

7.4P(マーケティング・ミックス)

製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)の頭文字とって4Pと呼ばれています。
STP分析で明確化したポジションにて、値決めや流通ルート、広告戦略など実際の実行戦略を策定します。

流れとして環境分析・SWOT分析・STP・4Pの順となりますが、経営戦略の策定なのか?商品企画なのか?で利用するフレームワークは変わってきます。

新商品を企画・開発するマネージャであれば、自社を取り巻く環境はもちろんのこと、ユーザー顧客を取り巻く環境を分析することで、潜在的な需要を掘り起こす機会に恵まれるかもしれません。

新たな価値を創出するには、実際の現場の中で培った経験知を形式知化するといったことも重要ですが、何事もフレームワークにあてはめて考えてみるというプロセスも有効だと考えられます。

市場環境の情報は、官公庁の発行する白書やターゲット顧客の開示するIR情報などからでも読み解ける部分が多いため、まずは簡単にでも分析してみると、ビジネスアイデアにつながるのではないかと思います。